【入れ歯が痛い・外れる原因と対処【7選】|今日から噛めるフィット改善術】

入れ歯が痛い/外れるを解決する7つの対処法(調整・リライニング・再製作の目安)
はじめに
こんにちは!東急池上線・東急大井町線『旗の台駅』東口から徒歩30秒 イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科、院長です。
今日は「入れ歯が痛い・外れる」お悩みについて、原因と解決方法を7つに分けて解説します。
入れ歯は、ほんの少し適合がズレるだけでも痛みや外れやすさが出やすく、日常生活に大きな影響を与えます。
この記事では、今日からできるセルフケアと、歯科医院での具体的な対処法をまとめました。
原因①:義歯床の当たり
新しい入れ歯や調整直後は、歯ぐきの一部に強い圧がかかり、赤くなったり痛みが出ることがあります。
対策:痛い箇所を自分で削らず、歯科医院で印を付けてもらい、ピンポイントで調整してもらいましょう。
原因②:噛み合わせのズレ
上下の噛み合わせがわずかにズレていると、片側だけ強く当たり、痛みや外れやすさにつながります。
対策:専用の咬合紙で噛み合わせを確認し、均等に力が分散するように微調整を行います。
原因③:歯ぐきの変化
長期間使用していると歯ぐきが痩せ、入れ歯がゆるくなります。
対策:「リライニング(裏打ち)」を行うことで、入れ歯の内面を歯ぐきに再度フィットさせ直すことができます。
原因④:バネ(クラスプ)の不適合
部分入れ歯では、バネが緩むと安定が悪くなり、逆に強すぎると残っている歯に負担がかかります。
対策:バネの強さを適切に調整することで、痛みを軽減し、残存歯の健康も守ることができます。
原因⑤:入れ歯のすり減り
人工歯がすり減ると噛み合わせの高さが低くなり、顔貌や発音、咀嚼機能に影響が出ることがあります。
対策:すり減りが大きい場合は、人工歯の交換や新しい入れ歯の再製作を検討しましょう。
原因⑥:清掃不足による炎症
入れ歯の汚れを放置すると、カンジダ菌が繁殖し、口内炎や痛みの原因になります。
対策:毎晩入れ歯を外してブラシで優しく清掃し、週に数回は専用洗浄剤で除菌することが大切です。
原因⑦:装着時間・休息不足
長時間入れっぱなしにしていると、歯ぐきが疲れて痛みが出やすくなります。
対策:就寝時は入れ歯を外し、水や洗浄液に浸けて保管し、歯ぐきを休ませましょう。
再製作を検討するタイミング
調整やリライニングをしても改善しない場合、または使用期間が5〜7年以上経っている場合は、新しい入れ歯の製作を検討しましょう。
顎の骨や歯ぐきの形は年齢とともに変化するため、今のお口に合わせた入れ歯を作り直すことで、快適さと安定感が大きく向上します。
まとめ
入れ歯の痛みや外れは、「調整」「リライニング」「再製作」で必ず改善できます。
我慢して使い続けると、歯ぐきに炎症が起きたり、残りの歯が揺れてしまうこともあります。
当院では入れ歯の調整はもちろん、見た目・噛み心地・装着感にこだわったオーダーメイド義歯もご提案しています。
「痛い」「合わない」「噛めない」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
参考文献
- 日本補綴歯科学会:「義歯の正しい取り扱いとメンテナンス」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット:「部分床義歯・総義歯の適応と注意点」
- 日本歯科医師会:「歯を失ったときの治療選択肢」