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TREATMENT歯周病(歯槽膿漏)治療

歯周病について

歯科治療の基礎、土台を整える治療

歯科治療を行ううえで大切になるのは、歯を治療するだけでなく、歯茎を含めた土台もしっかりと整えることが非常に重要です。
歯磨きができているつもりでも、土台が整っていなければ知らないうちに歯周病は進行します。
土台が疎かになってしまうと、せっかく治療をしても歯が抜けてしまうこともあります。

歯周病とは

人間の歯は通常28本、親知らずも含めると32本あります。 この歯は一度抜けるともう二度と生えてこないので、しっかりとしたケアを通じて健康に保たなくてはいけません。 しかし現在日本人のおよそ3人に1人がある病気を通じて歯を失っています。 それこそが歯周病です。
通常人間の歯茎はピンクで引き締まっていますが、炎症を起こした歯茎はどんどん土台が緩んでいき、歯の根元は安定性を失いグラグラとしていくのです。 このように、歯茎の炎症を放置して口内環境を悪化させ続ける症状を歯周病と呼びます。
歯を健やかに保ち続けるためにも、歯周病はしっかりと治療しなければいけません。 歯を失うまでは進行していなくても歯周病にかかっている人はそれ以上におり、推計では成人のおよそ8割が歯周病にかかっているとされます。 歯周病はもはや国民病とも呼べる事態となっていると言えるでしょう。

何歳から治療が必要?

歯周病というと中高年に多いイメージがありますが、実は子供のころから気を付けなければいけません。
特に、自分で歯磨きを始めたくらいの年齢は注意が必要です。
小学校に入ったばかりのお子様が歯肉炎になり治療が必要になることも珍しくありません。

歯周病の原因と全身疾患との関わりについて

歯周病の原因は歯垢です。
食べ物を口の中に入れてもすべてが食道へと届くわけではありません。 歯と歯の間や歯と歯茎の間に食べカスが残り、歯垢として溜まっていきます。
歯垢を歯磨きによってすべて取り除ければ良いのですが、歯の間や奥の方は磨き残しがよくあります。 最初は柔らかい歯垢は、定着し固い歯石になってしまいます。
歯垢や歯垢には細菌が付着しており、歯茎にこびりつき続けると炎症を引き起こします。 この炎症がきっかけになって歯が抜けていってしまうのですが、心配すべき症状はそれだけではありません。
実は、歯周病は歯だけでなく脳や心臓といった全身に影響を及ぼしかねない病気なのです。 歯磨きをすると血が出ることがありますが、ここからわかる通り、歯茎には血管が通っています。 歯茎の血管は全身につながっているので、全身に到達する可能性があります。
様々な全身疾患との関わりがありますので健康のためにも歯周病治療は皆様に必要になります。

歯周病が影響を及ぼす疾患

・脳の疾患、脳梗塞や脳卒中
・心臓の疾患、心筋梗塞や心臓弁膜症
・誤嚥性肺炎や慢性閉塞性肺疾患
・胎児への影響、低体重児出産
・メタボリックシンドローム

歯周病治療について

保険で行う基本治療

保険の適用対象となるのは基本的にプラーク、歯石除去です。
歯周病の原因の一つとして歯石がありますが、これは普段の歯磨きなどでは落としきれません。
専用のスケーラーを使い、一つひとつ丁寧に除去していきます。
スケーラーだけでは取りきれない歯ぐきの奥深くにある歯石は、麻酔をして歯茎を切開し除去していきますが、こちらも保険の適用対象となります。

自費で行う歯周病治療

再生療法 エムドゲイン

従来の歯石除去を軸とした治療は歯周病の進行を遅らせることはできても、歯茎を元通りにすることは難しいです。
最近では顎の骨そのものを再生するエムドゲインという治療法が編み出されました。
エムドゲインは新しい治療法であるため、まだ保険の対象ではありません。
エムドゲインの治療の流れとしては、まずはスケーラーを使い歯石除去をした後、根っこの表面にエムドゲインゲルと呼ばれる粘性のゲルを塗り込んでいきます。 その後はエムドゲインゲルの作用で骨が再生し歯茎が戻るのを待つだけです。

歯ぐきの移植、形を整える・結合組織移植CTG・遊離歯肉移植術・FGG 根面被覆術 

再生療法の他に歯茎の移植が自費歯周病治療になります。 移植手術はいくつかの種類に分けられますが、共通しているのは健康な部分の歯茎を切り取って歯周病を起こしてしまった歯茎に移植していくという方法です。

結合組織移植(CTG)
歯肉には上皮組織、結合組織、骨膜の3部分がありますが、このうち結合組織を切り取り移植していくことをCTGと呼びます。 特徴としては結合組織は口を開けても見えない部分のため、手術を行った跡がわかりにくいということが挙げられます。

遊離歯肉移植術(FGG)
先ほど取り上げた上皮組織の部分を切り取って移植していくのがFGGです。

根面被覆術
歯周病で下がった歯茎を元の位置に戻し、露出した歯の根っこを覆う処置です。

どの手術もメリットデメリットがありますので、患者様に合わせて治療法の選択をしていきます。

メンテナンスについて

歯周病は完治というのが難しい病気です。 歯石を完璧に取り除いても口腔内の細菌が0にはなりません。 そのため、定期的なメンテナンスが必ず必要となります。
また、歯科のメンテナンスを行なっている人はそうでない人に比べて病気にかかる確率が高いことも統計的に出ていますので、全身の健康のためにもまずはお口の健康を一緒に保っていきましょう。

メンテナンスの間隔がどれくらいがいいの?

基本的には3ヶ月に1回メンテナンスするのが望ましいです。
歯石がつきやすい方、重度歯周病の方は月に1回来ていただく場合もあります。

歯周病治療の注意点

歯周病は日ごろの歯磨きによって十分予防できるものです。
とはいえ、正しい歯磨きの方法を知らなければ防げるものも防げません。 メンテナンスの際に一人一人に合ったセルフケア法をお伝えいたしますので歯科医の通院と並行して、セルフケアを行なってください。

歯周病する際の流れ

STEP01レントゲン撮影、検査

歯周病の原因となる歯石は目に見える部分だけにあるとは限りません。
レントゲンを通じてどこに歯石が溜まっているかを精密に見極める必要があります。

STEP02歯石除去、歯磨き指導

歯科衛生士がスケーラーを使って歯垢、歯石を取り除いていきます。
また、歯石が新たにできないように正しい歯磨きの仕方もお伝えいたします。

STEP03検査、必要であれば歯周外科

治療後は検査を行い炎症の変化を記録します。 必要であれば歯周外科、再生療法を検討します。

STEP04メンテナンス

年に4回ほど3ヶ月に1回全体のメンテナンスを行い、良好な口腔内を維持していきましょう。