【口臭が気になる原因と対策|自宅でできる改善法7選】

こんにちは!東急池上線・大井町線「旗の台駅」東口から徒歩30秒、
イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科です。
「自分の口臭、大丈夫かな…」「マスクの中のニオイが気になる」
最近こうしたお悩みを感じる方が増えています。
口臭は誰にでも起こりうる生理現象ですが、
強いニオイが続く場合は、口の中や全身のトラブルが隠れていることも。
この記事では、口臭の主な原因と自宅でできる改善法7選を
歯科医の視点からわかりやすくご紹介します。
1. 口臭の約9割は「お口の中」が原因
口臭のほとんどは、歯周病や舌の汚れなど、口腔内の細菌によるガスが原因です。
特に歯垢や舌苔(ぜったい)に棲む嫌気性菌が、揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させ、
独特のニオイを生み出します。
毎日の歯磨きでは落としきれない汚れが、口臭の温床になるのです。
舌の表面が白くなっていたら、舌苔(たんかい)がたまっているサインです。
専用の舌ブラシで優しく清掃しましょう。
2. 歯周病・虫歯による口臭
歯周病や虫歯が進行すると、細菌の活動により強い腐敗臭が発生します。
特に歯周ポケット内は酸素が少なく、嫌気性菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
また、治療済みの被せ物や詰め物の隙間に細菌が入り込んでいることもあります。
歯ぐきから血が出る・腫れている・歯がグラつく場合は、
歯周病が進行している可能性があります。
3. 舌苔(ぜったい)・口呼吸による乾燥
舌の上に白い汚れ(舌苔)がつくと、細菌が繁殖して口臭を悪化させます。
また口呼吸によって口の中が乾燥すると、
唾液の抗菌作用が弱まり、ニオイの原因物質が増えてしまいます。
就寝中の口呼吸は特に要注意です。
鼻呼吸を意識する・加湿する・水分をこまめに摂ることで
口腔内の乾燥を防ぎましょう。
4. 舌ブラシ・うがいで清潔を保つ
毎日の歯磨きに加え、舌のクリーニングを習慣にしましょう。
舌ブラシを使うときは、力を入れずに奥から手前へやさしく動かします。
また、アルコール成分を含まないマウスウォッシュがおすすめです。
口の乾燥を防ぎながら、菌の繁殖を抑えます。
5. 食生活の見直しも重要
にんにく・ニラ・アルコール・コーヒーなど、ニオイの強い食べ物は
一時的に口臭を強めます。
一方で、唾液分泌を促す食品(リンゴ・梅干し・ガムなど)は口臭予防に効果的です。
また、野菜や水分を多く摂ることで、全身の代謝も良くなります。
食後に水で軽くうがいするだけでも、ニオイの残留を抑えられます。
6. 病気が原因のケースもある
口臭の一部は、糖尿病・肝臓病・副鼻腔炎などの全身疾患が関係している場合があります。
特に「甘酸っぱい」「アンモニアのような」ニオイが続く場合は、医科での検査も必要です。
歯科と内科の両面からアプローチすることで、原因の特定が早まります。
7. 歯科医院でできる口臭ケア
口臭の原因を根本から改善するには、専門的なクリーニングと検査が有効です。
当院では、歯周ポケット測定・口臭測定・舌診を行い、原因を明確にします。
必要に応じて、PMTC(歯の専門清掃)・歯石除去・舌ケア指導などを行います。
3〜6か月ごとのクリーニングが、口臭の再発を防ぐ最良の方法です。
参考文献
- 日本口臭学会『口臭の原因と治療指針 2023』
- 厚生労働省:歯科疾患実態調査
- 日本歯周病学会『歯周病と口臭の関係性』
- 東京医科歯科大学 予防歯科学講座『唾液量と口臭の相関に関する研究』