【定期検診、メンテナンスは3ヶ月に1回程度が理想!】

定期検診・メンテナンスの大切さ
こんにちは!東急池上線・東急大井町線『旗の台駅』東口から徒歩30秒 イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科、院長です。
今日は「定期検診・メンテナンスの重要性」について詳しくお話しします。虫歯や歯周病は、痛みが出てからでは進行していることが多く、治療も大掛かりになりやすい病気です。定期的に歯科医院でお口の中をチェックし、プロのメンテナンスを受けることで、早期発見・早期治療が可能になり、結果的に歯を長く残すことができます。
定期検診とは?
定期検診では、虫歯や歯周病の有無だけでなく、噛み合わせ、歯ぐきの状態、詰め物や被せ物の適合、舌や頬粘膜などの粘膜疾患のチェックも行います。
特に歯周病は自覚症状が出にくいため、知らないうちに骨が溶けて歯が揺れ出すこともあります。定期検診は、こうした「気づかない病気」を見逃さないための重要な機会です。
メンテナンスの内容
- プロフェッショナルクリーニング(PMTC):歯ブラシでは落とせない歯石やバイオフィルムを専用器具で除去し、表面をツルツルに磨き上げます。
- 歯周ポケットの測定:歯ぐきの奥の深さを計測し、歯周病の進行度をチェックします。
- フッ素塗布:歯質を強化して虫歯予防効果を高めます。
- セルフケア指導:歯ブラシやフロス、歯間ブラシの選び方・使い方をその人に合わせて指導します。
定期検診のメリット
- 早期発見・早期治療:小さな虫歯なら麻酔を使わずに治療できることも多く、痛みも費用も最小限で済みます。
- 歯周病予防:歯石除去で炎症を防ぎ、将来歯を失うリスクを減らします。
- 経済的メリット:大きな治療や再治療を防ぐことで、長期的には治療費が少なく済みます。
- 口臭予防・審美性向上:汚れや着色を除去し、口の中がスッキリします。
どれくらいの間隔で通えばいい?
歯についた汚れが唾液の石灰化成分で歯石となるのが3ヶ月程度と言われていますので、基本的には3か月ごとが目安です。
虫歯ができやすい方や歯周病リスクの高い方(歯ぐきから出血しやすい方、喫煙者、糖尿病のある方)は、1〜3か月ごとに通院することで状態を安定させやすくなります。
詰め物・被せ物がある方こそ重要
詰め物や被せ物の境目は再び虫歯になりやすい部分です。
また、噛み合わせやセメントの劣化によって外れる前にチェックすることで、再治療の負担を減らすことができます。
小児の定期検診の重要性
お子さんの歯は大人の歯よりも柔らかく、虫歯の進行が早いのが特徴です。
定期検診では虫歯チェックだけでなく、フッ素塗布やシーラント(奥歯の溝を樹脂で塞ぐ予防処置)も行い、将来の虫歯リスクを減らします。
さらに、顎や歯並びの成長をチェックすることで、矯正が必要になる時期を見極め、負担の少ないタイミングで治療を始めることが可能です。
インプラント・矯正後のメンテナンス
インプラントは人工物だから虫歯にならないと思われがちですが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなります。
歯ぐきの炎症を放置するとインプラントが抜け落ちることもあるため、定期的なクリーニングと噛み合わせのチェックが不可欠です。
矯正治療後も、リテーナー(保定装置)の管理や噛み合わせの微調整が必要です。定期的に通うことで後戻りを防ぎ、せっかく整った歯並びを維持できます。
まとめ
定期検診とメンテナンスは、「歯が痛くなったら行く歯医者」から「歯を守るために通う歯医者」への第一歩です。
虫歯・歯周病予防、小児の歯の健全な成長、インプラントや矯正治療後の長期的な安定まで、すべて定期的なチェックが鍵になります。
当院では患者さん一人ひとりに合わせて通院間隔を設定し、ライフスタイルに合わせたケアをご提案しています。
「最近歯医者に行っていないな」と思ったら、ぜひお気軽にご予約ください。あなたの大切な歯を一緒に守っていきましょう。
参考文献
- 日本歯科医師会:「歯とお口の健康ガイド」定期歯科健診のすすめ
- 日本歯周病学会:「歯周病予防ガイドライン」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット:「歯科定期健診と予防の効果」