【歯が欠けたら痛くない?実は危険な3つのサインと受診の目安】

こんにちは!東急池上線・大井町線「旗の台駅」東口から徒歩30秒、
イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科です。
「歯が少し欠けたけど、痛くないから大丈夫かな?」
実はこのようなケース、そのまま放置すると後から痛みや腫れが出ることがあります。
この記事では、歯が欠けても痛くないのに注意が必要な理由と、
歯科医院での治療・受診の目安を解説します。
1. 痛みがなくても神経が傷ついていることがある
歯が欠けても痛みを感じない場合、神経(歯髄)が損傷していないように見えるだけのことがあります。
特に前歯の表面や奥歯の角が欠けた場合、初期は刺激を感じにくいですが、
内部ではすでに細菌感染や炎症が進んでいることがあります。
神経がダメージを受けていても、一時的に痛みを感じないことがあるため注意が必要です。
「痛くない=無傷」ではありません。時間差で痛みが出ることもあります。
2. 欠けた部分から虫歯や炎症が広がる
歯の表面(エナメル質)は細菌から歯を守るバリアのようなもの。
欠けたことで内部の象牙質が露出すると、細菌が侵入しやすくなります。
放置すると徐々に虫歯や歯髄炎(神経の炎症)が起こり、
数日〜数週間後にズキズキと強い痛みを感じるようになります。
欠けた歯をそのままにしておくと、舌や頬を傷つけたり、かみ合わせも変化します。
3. 欠けた歯を放置すると割れやすくなる
歯が一部欠けると、そこに力の集中点が生じ、残りの部分にも負担がかかります。
そのまま硬いものを噛むと、亀裂が広がり、歯の根まで割れる“歯根破折”になることもあります。
一度根まで割れてしまうと、抜歯が必要になるケースもあります。
欠けた直後なら、レジン修復やセラミック補修で簡単に治せます。
歯が欠けたときの正しい対応
- 欠けた部分を舌で触らない・強く噛まない
- 欠けた破片がある場合は水洗いし、牛乳や生理食塩水に保存
- 冷たいもので軽く口をすすぐ(出血がある場合)
- できるだけ早く歯科を受診する
小さな欠けなら1回で治療が完了する場合もあります。
見た目が気になる前歯も、自然な色に修復できます。
旗の台歯科・矯正歯科の欠けた歯の治療
当院では、欠けの大きさや位置に応じて以下の治療を行っています。
- 小さい欠け → コンポジットレジン修復(即日治療可)
- 中〜大きい欠け → セラミックインレー/クラウン
- 神経が露出 → 根管治療+セラミッククラウン
また、歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、マウスピース治療で再発を防ぎます。
色や形を合わせた修復で、欠けた跡がわからないように仕上げます。
参考文献
- 日本歯科保存学会『歯の破折および欠損の保存的修復に関する指針 2023』
- 厚生労働省:歯の損傷・破折の実態調査
- 日本補綴歯科学会『審美修復と咬合力分布に関する研究』
- 東京医科歯科大学 歯科保存学講座『エナメル亀裂と象牙質露出の臨床的リスク評価』