【歯が欠けた人が知っておくべき6つの事実|再生・補修の最新技術】

こんにちは!東急池上線・大井町線「旗の台駅」東口から徒歩30秒、
イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科です。
「食事中に歯が欠けた」「鏡を見たら前歯が少し欠けていた」
そんな経験はありませんか?
実は、歯が欠ける原因は虫歯・歯ぎしり・噛み合わせ・外傷など様々です。
小さな欠けでも放置すると悪化することがあり、早期の対応がとても大切です。
この記事では、歯が欠けたときに知っておくべき6つの事実と、
最新の再生・補修治療について、歯科医の視点でわかりやすく解説します。
1. 小さな欠けでも放置はNG
「少し欠けただけだから大丈夫」と思って放置すると、
そこから細菌が侵入して虫歯や歯髄炎を引き起こすことがあります。
特に前歯の小さな欠けは、時間の経過とともにヒビが広がることも。
欠けた直後に受診することで、削らずに修復できる可能性が高まります。
欠けた部分が小さければレジン(樹脂)修復で当日治療も可能です。
2. 歯が欠ける主な原因
- 硬い食べ物(氷・ナッツ・骨など)を噛んだ
- 虫歯によって歯質が弱っていた
- 強い歯ぎしり・食いしばり
- 事故や転倒などによる外傷
- 古い詰め物・被せ物の劣化
どの原因でも共通するのは、歯に過剰な力がかかった状態ということ。
その原因を取り除かないと、再び欠けるリスクがあります。
3. 欠け方で治療法が変わる
歯の欠け方によって、治療法は大きく異なります。
軽度(表面のみ)ならレジン修復、
中等度(象牙質まで)ならセラミック、
重度(神経まで)なら根管治療+被せ物が必要です。
また、欠けた破片を持参すれば、再接着できる場合もあります。
欠けた歯片は、牛乳または生理食塩水に浸して持参すると再生率が上がります。
4. 現在の修復技術は非常に自然
最新の材料を使えば、欠けた部分がどこかわからないほど自然に修復できます。
特に前歯では、色や透明感を合わせたセラミックやコンポジットレジンを使用。
また、近年ではCAD/CAM冠(保険適用)も増え、
費用を抑えつつ見た目の美しさも両立できます。
5. 歯ぎしり・噛み合わせが原因の場合も
歯が繰り返し欠ける方は、歯ぎしりや食いしばりが背景にあることが多いです。
寝ている間に無意識で強い力をかけると、歯の表面に小さなヒビが入りやすくなります。
マウスピース(ナイトガード)を装着することで、欠けや摩耗を防ぐことができます。
朝起きたときに顎が疲れている、肩がこる方は歯ぎしりの可能性があります。
6. 歯を守るための定期チェックが重要
欠けた歯を修復しても、定期的なチェックとメンテナンスが欠かせません。
噛み合わせの変化や歯ぎしりの強さは、時間とともに変わるためです。
定期検診で早期発見・早期補修を行うことが、歯の寿命を延ばす一番の近道です。
欠けた後だけでなく、欠けない環境を整えることが大切です。
参考文献
- 日本歯科保存学会『破折歯の保存と修復に関するガイドライン 2023』
- 厚生労働省:歯の破折に関する実態調査
- 日本補綴歯科学会『審美修復の新素材と臨床応用』
- 東京医科歯科大学 歯科保存学講座『コンポジットレジン修復の長期臨床評価』