【眠っても疲れが取れない…その原因は睡眠時無呼吸症候群かもしれません】

こんにちは!東急池上線・大井町線「旗の台駅」東口から徒歩30秒、
イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科です。
「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない…」
「朝から頭が重い・だるい・眠い」
そんなお悩みが続く場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が潜んでいる可能性があります。
無呼吸は睡眠の質を低下させ、深い眠り(ノンレム睡眠)に入れない状態が続きます。
今回は、眠っても疲れが取れない理由と、睡眠時無呼吸の見分け方・治療について分かりやすく解説します。
1. 「眠っても疲れが取れない」最大の理由は“酸素不足”
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が10秒以上止まる状態を繰り返す病気です。 呼吸が止まる → 酸素が不足 → 体が何度も覚醒 → 深い眠りに入れない という悪循環が起こります。
- 十分に寝ても疲れが残る
- 朝すっきり起きられない
- 日中の眠気が強い
2. 睡眠時無呼吸のよくある症状
- いびきが大きい・途切れる
- 寝ている間に息が止まっていると言われる
- 朝から疲れている・頭痛がする
- 日中の眠気・集中力低下
- 口呼吸・鼻づまり
- 寝汗が多い・途中で起きる
3. 放置すると起こる危険
睡眠時無呼吸は、放置すると全身の健康に深刻な影響を与えることが分かっています。
- 高血圧・心臓病・脳卒中のリスク上昇
- 交通事故の危険(強い眠気)
- 肥満・糖尿病の悪化
- うつ症状や不安の増大
医学的にも「早期発見すべき病気」とされています。
4. 睡眠時無呼吸の治療法:CPAPとスリープスプリント
■ CPAP(シーパップ)とは?
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)とは、 睡眠時無呼吸症候群の最も一般的で効果の高い治療法です。 寝ている間に鼻にマスクをつけ、機械から弱い空気の圧力を送り続けることで、 のど(気道)がつぶれないようにする仕組みです。
メリット:
- 重症でも高い改善効果がある
- いびきがほぼ消える
- 日中の眠気が改善しやすい
デメリット:
- 機械やマスクを毎晩使う必要がある
- 鼻づまりがあると使いにくい
- 継続が難しい人もいる
ただし、「続けられない」という患者さんも多く、 その場合は歯科の口腔内装置(スリープスプリント)
■ スリープスプリント(口腔内装置)とは?
軽度〜中等度の睡眠時無呼吸には、 スリープスプリントがとても有効です。
- 下顎を前に出して気道を広げる
- いびきが大幅に減る
- 無呼吸の回数が減少
- 携帯しやすく旅行にも便利
5. 無呼吸が疑われる人のチェックポイント
- 朝起きても疲れが取れない
- 寝ても眠い日が続く
- 家族に「息が止まってる」と言われる
- いびきが大きい
- 肥満気味、首が太い
当院では、医科の睡眠検査と連携し、 口腔内装置による治療が可能です。
参考文献
- 日本呼吸器学会『睡眠時無呼吸症候群診療ガイドライン2020』
- 日本歯科医学会:口腔内装置治療に関する報告
- 厚生労働省 睡眠障害対策資料
- 東京医科歯科大学 睡眠時無呼吸外来資料