【顎が痛いときの原因5つ|歯科医が教える正しい対処法と受診の目安】

こんにちは!東急池上線・大井町線「旗の台駅」東口から徒歩30秒、
イオンタウン旗の台2階の歯医者、旗の台歯科・矯正歯科です。
「最近、顎が痛い…」「口を開けるとカクッと鳴る」など、
顎の痛みは多くの方が経験するトラブルの一つです。
放っておくと悪化し、口が開かなくなる「顎関節症」へ進行することもあるため、
早めの対処がとても大切です。
今回は、顎が痛いときに考えられる主な原因と自分でできる対処法、歯科を受診すべき目安をわかりやすくまとめました。
顎が痛い原因1:顎関節症(関節の炎症・ズレ)
最も多い原因が顎関節症です。
顎の関節(側頭骨と下顎骨)がうまく動かなくなり、痛みやカクカク音が出ます。
- 口を開けるとカクンと音がする
- 顎が痛む・重たい感じがする
- 朝起きたら顎がだるい
長期間放置すると、口が大きく開かない「開口障害」につながることもあります。
顎関節症はストレス・噛み合わせ・姿勢など、複数の要因が重なることで起こります。
顎が痛い原因2:歯ぎしり・食いしばり
無意識に強い力で噛み締め続けると、顎の筋肉が緊張して痛みを引き起こします。
特に寝ている間のブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)は本人が気づきにくく、
- 朝起きると顎が疲れている
- 頬の内側に噛んだ跡がある
- 歯がすり減っている
といった症状が見られます。 これは顎の筋肉を酷使しているサインです。
顎が痛い原因3:噛み合わせのズレ
上下の歯が正しく噛み合っていないと、
顎に左右不均等な負担がかかり、痛みや違和感を引き起こします。
特に多いケースは…
- 片側だけで噛むクセ
- 歯列不正(ガタガタ・出っ歯・受け口)
- 矯正後の後戻り
噛み合わせのズレが続くと、顎関節症の発症率も高まります。
矯正治療やかみ合わせ調整など、専門的な治療が必要です。
顎が痛い原因4:姿勢の悪さ(スマホ首)
近年増加しているのが、姿勢由来の顎の痛みです。
スマホやPCを長時間使うと、頭が前に出る「スマホ首」になり、
顎の骨や筋肉に負担がかかります。
- 猫背
- 長時間のデスクワーク
- スマホを見る時間が長い
このような生活習慣は、顎関節に強いストレスを与えます。
顎が痛い原因5:虫歯・歯周病・親知らずによる二次的な痛み
意外と見落とされるのが、歯の痛みが顎に放散しているケースです。
特に、
- 進行した虫歯
- 歯周病の炎症
- 横向きの親知らず
などは顎の痛みと混同されやすく、 顎ではなく歯の治療が必要だったというケースも多くあります。
顎が痛いときに自分でできる対処法
軽度の痛みなら、次のセルフケアで改善が期待できます。
- 顎の温め(蒸しタオルで10分程度)
- 硬いものを避ける(せんべい・スルメなど)
- 片側だけで噛まない
- 大きく口を開けすぎない
- 姿勢を正す・枕を変える
・顎を無理に鳴らす
・強くマッサージしすぎる
・熱すぎる温め → 痛みが悪化することがあります。
歯科を受診すべき目安
以下の症状があれば、早めの受診をおすすめします。
- 1週間以上痛みが続く
- 口が開きにくい・開かない
- 顎が頻繁にカクカク鳴る
- 噛むたびに痛む
- 朝起きると顎がだるい
当院では、CT撮影や噛み合わせ分析を行い、
顎関節症・噛み合わせ・歯ぎしり・親知らずなど、
痛みの原因を正確に診断します。
参考文献
- 日本顎関節学会『顎関節症診療ガイドライン2023』
- 日本補綴歯科学会「咬合と顎関節に関する研究」
- 厚生労働省 歯科疾患実態調査(ブラキシズム・咬合関連)
- 東京医科歯科大学 顎関節治療センター資料